

新田自動車の社員寮が完成しました!
もとは、ご近所のおじいちゃん、おばあちゃんがお住まいだった一軒家でした。
昨年おじいちゃんがお亡くなりになり、おばあちゃんも施設に入ることとなり、更地にして売りに出される予定でした。
解体されることも決まっていたところに、社長が譲ってほしいと名乗りを上げたのです。
購入を決める前、中を見せて頂きましたが、おじいちゃんが木材に関係のあるお仕事をされていたとのことで、素人の私が見てもいい建材が使われているのが分かり、ご家族もできれば壊したくないのだということも耳にしました。また、おばあちゃんは昔、お家の一角で食堂をしてみえたそうで台所が広く、トイレも2ヶ所あって、間取りを工夫すれば十分寮になりえる!という結論に達しました。
名古屋の事務所の後始末も重なって資金繰りに時間がかかったのですが、先方さんは待っていてくださいました。更におばあちゃんが、私の父によく除雪をしてもらったからと、大きく値引きしてくださったのです。そのお心に応えたくて、絶対良い寮にしようと、間取りを社長と一緒に一生懸命考えました。
結果、3人分の個室と、ゲストルーム1部屋有り、トイレ・風呂・台所・リビング共有の間取りが完成し、素晴らしい職人さんたちに恵まれて、イメージ以上に和モダンな新田自働車 株式会社の社員寮が誕生しました!
まずは、社員に向けて内覧会をしました。
どんな反応が返ってくるかドキドキしていたのですが、「すごくいいじゃん」「宴会できるぞ~」とハイテンションで中を見渡す人が多く、概ね好評だったのでほっとしました。
次に会長夫婦を案内し、3度目の内覧会は思いがけない人達がお越しになりました。
サムネ画像で社長がご案内しているのは、おじいちゃんおばあちゃんの息子さんご夫婦と娘さんです。
「勝手なお願いだと分かっているのですが、リフォーム後の家を一度見せてほしい」と、息子さんからお電話をいただいたのです。こちらとしては、直接ご家族にお礼をお伝えできるチャンスだと思い、「是非いらしてください」と返事をしました。
仕事納めの雪の舞う日、息子さんご夫婦と娘さんがおみえになりました。息子さんはおじいちゃんのお写真もお持ちになって、一緒に見てまわられました。一部屋ご案内する度に歓声をあげてくださり、思い出話を語ってくださり、本当に思い入れのあったお宅だったことが伝わってきました。去り際に「新田さんに買ってもらえて良かった」と最高のお言葉をちょうだいし、本当に有難かったです。
ご縁で巡り会えた物件です。大切に使わせていただきますね。
もう一度、楽しそうな声がこだまする場所になったらいいなぁ。今いる我が社の若い子たちならきっと仲良く過ごしてくれる…いつも笑顔で挨拶してくれたおばあちゃんのお顔を思い浮かべながらそう思いました。
く