

先日、F&Mクラブ異業種交流会に社長の代理で参加するため、名古屋に行ってきました。
コロナ前、年に1回岐阜に行くくらいで、私は出張などめったに行くことはなく、名古屋に行くのも数年ぶりでしたので、少し緊張しながら向かいました。
行きの高山駅のホームは大勢の人が並んで列車を待っていましたが、大げさでなくほとんど外国の人で、高山市に訪れる海外の方の多さを改めて実感しました。
さてF&Mとは何かといいますと、正式名称:株式会社エフアンドエムといって、中小企業のバックオフィス業務を支援するコンサルティング会社です。年々会員数が増えているので、ご存じの企業さんも多いのではないでしょうか。
わが社は先代から会員なのですが、サービスをよく利用するようになったのは今の社長からです。
先代は、業務の引継ぎをするタイプではないので、社長は社長就任時から今日に至るまで、自ら考えることを余儀なくされております。
そんな時、外部のアドバイザーとして力を貸してくれているのが、F&Mさんです。
異業種交流会は度々行われており、社長は帰ってくる度に有意義だったと言うので、どんな会なのか楽しみでした。
都会的で素敵なオフィスビルの13階で、異業種交流会が始まりました。10人弱の女性を含む総勢50名のさまざまな業界の代表や管理職が参加していました。
3~4名のテーブルに分かれ、1回目はゲームをする。席替えをして2回目はディスカッションして発表するという形式でした。
テーマは ”従業員エンゲージメントを高めるには……今いる社員が辞めない環境作り”
エンゲージメント……浅学な私は初めて聞く言葉に頭の中がクエスチョンマークだらけになりました。
エンゲージメントとは、”単なる満足度や働きやすさとは異なり、会社の理念や目標に共感して前向きに働いている状態”を指すそうです。
従業員エンゲージメントを高めるには、社員が何を大切にして働いているかの理解が大切……が、その前に経営者である自分自身は何を大切にしているか自覚をしているだろうか……ゲームによって自分の思考が少しずつ明らかになっていきました。どんなゲームか詳細をここで披露するのは控えますが、普段自分が意識していることが浮き彫りになって、よくできてるなあと感心しました。
2回目は従業員エンゲージメントを高めるために各々自社でどんな取り組みをしているかをディスカッションしました。
私は、わが社が殺伐とした雰囲気から笑顔も出る雰囲気を目標に、社長や社員がやってきたことをいろいろ話しました。そして確かに雰囲気は良くなったが、つい先日、昔の雰囲気を知らない社員が辞めてしまったこともあり、数字につなげる次なる段階にきていること…でもそのために何をしていったらいいのか考えあぐねていることを話しました。
休みを増やした会社、副業を認めた会社、採用で紹介料を出している会社⋯業種は違えど、皆さん人に定着してもらうために試行錯誤を繰り返してみえることが分かりました。
働き甲斐は、昨今、より一層一人一人違ってきている傾向にあるのではないかということ。社長だけでなく社員同士で決める経営信条もある(ラテン語でCREDO⦅クレド⦆というそうです)ということが、私にとって強く印象に残りました。
何から手をつけていいのか、気ばかり焦りますが、去年までは社長と私、同時に出張なんて出来なかったのに、こうして二人とも行かせてもらえた。ゆっくりした歩みでも組織が変わってきていると実感しています。
留守を守ってくれる社員一人一人に感謝を忘れないこと。何をするにもこの原点を見失わないようにしようと車窓からの夕焼けを見ながら思いました。
F&Mのスタッフの皆様はじめ、出会えた皆様ありがとうございました。